第二波襲来、緊急事態宣言の必要性を考える ~ 日本には「世間」あって「社会」なし
現在第一波を上回る感染拡大に直面して、「自粛要請」「休業要請」「研究事態宣言」などの発令を求める声が大きくなってきている。これらは必要だろうか。あるいは必要だとすれば何故必要なのだろうか。この問題について掘り下げてみたい。
続きを読むコロナ後の社会を考える1 - 「アフターコロナ」か「ポストコロナ」か?
そろそろ私の研究テーマに近い経済社会構造の話に向かいたいと思います。ただ初回は軽iい話題で申し訳ないですが、言葉の問題だけ取り上げておきます。「アフターコロナ」か「ポストコロナ」か、が主題です。巷には両方の言い方があふれているので。
続きを読む「withコロナ」を考える
最近「withコロナ」という言葉をよく耳にする。何となく耳あたりのよい言葉であるが、この言葉の持つメッセージ性の曖昧さのゆえに、社会のあちらこちらで様々な現象を引き起こしている。この問題について掘り下げ、これからの新型コロナ対策を考える一助としたい。
続きを読む日本特殊論を考える - 「神州不滅」の正常性バイアス
日本に死者数が少ないのは「国民が頑張った」「日本人がまじめだから」という論調をよく聞く。それ以外にも日本人の公衆衛生意識の高さや生活習慣、人種や遺伝子など、日本の特殊性を強調した論調が少なくない。しかし、この日本特殊論はかなり危険な側面を持っている。今回は少しこの問題を掘り下げてみたい。
続きを読むコロナ禍から「不動産」を考える
先日書いた私の記事の中に「不動産価格の暴落」を予言したような文言があり、周りから多少(買い時はいつになるかなどの)質問を受けた。長期的な趨勢について述べたものであったが、かなり誤解されやすい表現だったと反省している。ここでは新型コロナ拡大とアフターコロナを見据えながら、「不動産」について広く考えてみたい。
続きを読む9月入学を考える3 - 手段と目的が入れ替わっていないか
議論のながれが明らかにおかしい。いま何の議論をしているのかがわからなくなってしまっている。いま解決しなければならない課題のソリューションがまったく出てこない。しつこいようですが、声をあげないといけないので、またまた念押しの記事を書かせていただきました。
続きを読む新型コロナによる経済ダメージを考える
今回は少し目線を変えて本業の経済の話をしてみたい。「経済を回せ」とか「コロナ恐慌」などの言葉をよく聞くが、中身はどのようなものか、活路はどこにあるのか、などを考える一助にしていただければと願った次第である。
続きを読む多様性の時代の「学年」概念を問う - 新型コロナ9月入学の文脈で
新型コロナ拡大に対する教育の変更に関して、多くの批判や議論の中で強い足かせになっているのが「学年」という概念である。戦後の日本の教育に深く根付き、その後の日本の文化や社会構造さえも強い影響を受けてきた概念である。多様性が強く叫ばれている現代において、この「学年」概念を掘り下げて考えてみたい。
続きを読む9月入学を考える2 - 徹底的に高3受験生の視点で
小学校から大学まで一斉に9月入学にすることは、混乱と社会的負担が甚大である、これが反対論の最大の根拠、しかし高校3年生にとっては、このまま受験に突入するのは許容範囲を超えている。ではどうすれば。「大学受験を控える高校3年生のために」を徹底する方向で次善策を考えてみた。
続きを読む緊急事態宣言の延長はぜひ「具体的メッセージ」と共に
5月6日までの期限で出されている「緊急事態宣言」はその延長(5月31日までが有力)が確実視されている。しかし、1か月「自粛」すれば終わりというものではない。われわれはこの延長をどのようにとらえればよいだろうか。また、政府は国民に何を伝えればよいだろうか。現状に即して考えてみた。
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