北川浩の徒然考

私は2016年から成蹊大学の学長を務め、6年間の任期を無事に全うして2022年の3月に退任しました。本ブログは成蹊大学の公式な見解とはまったく無関係なものであり、あくまで社会科学を探求する一人の学者としての北川浩個人の考えを表示しています。

長期戦に備える非接触型イノベーション - 「がまん」だけではダメ、前を向こう!

緊急事態宣言が出された後、「一カ月がまんすれば終わる」という意識の人が多い。しかし、山中教授が述べているように「新型コロナとの戦いはマラソン」のようなもの、最初に息を止めて全力疾走したら途中で息切れすることは明らか。いま求められるのは環境に適応する我々の意識変革である。

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医療崩壊前夜 -時間との闘い=政治家の本領の見せどころ

医療崩壊防止>感染拡大防止>弱者救済>景気浮揚 という戦略優先順位の中で、医療崩壊防止は待ったなしの局面に入った。しかし、動きは緩慢で最初の戦略でつまづいている。このままでは見えない敵との戦争にはとうてい勝てない。政府に激励の喝をいれたい。

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大切なのは長期戦の構え -「緊急事態宣言」で終わりではない

 


緊急事態宣言(期間4月8日~5月6日)が出たことにより、多くの人が一か月我慢すればGW明けくらいからは日常に戻れるという錯覚を抱いたように感じられる。しかし、冷静に考えれば、それ以前に政府が言っていた「長期戦になる」「ピークをできるだけ後ろにずらす」という状況はいささかも変わっていない。

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令和に二宮金次郎はいないか?

現在のわが国の状況をみていると、ふと幕末の二宮金次郎のエピソードを思い出した。行政や政治に携わる人の中に二宮金次郎のような人はいないだろうか?若干うろ覚えで不正確なところもあるかもしれないが、その点はご容赦いただきながら、以下で幕末の二宮金次郎のエピソードを紹介してみたい。

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「見えない敵との戦争」に勝つための戦略提言

 

新型コロナウイルスとの戦いはよく「見えない敵との戦争」と表現されることがあるが、戦(いくさ)であるならば勝つための戦略が必要なはずである。しかし現在の日本では、思いついた対策がさみだれ式に打ち出されるだけで、勝つための戦略が示されているようには見えない。

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日本の新型コロナ対策に欠落する総合的思考

 我が国の新型コロナ対策は本当に正しいのだろうか? 私はよくSociety5.0時代において人間の果たすべき重要な役割として「総合的思考」を取り上げている。しかし、現在の我が国(専門家会議)の対策が、いささか総合的思考に欠けているように思われてならない。

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新型コロナウイルスの情報収集は客観的なものを優先して

私は卒業式の式辞で、「人間が危機に直面した時、情報を的確に選び出し、自分の身の回りに起きていることを正確に把握し、自分は今何をすべきかを論理的に考えることが大切」と述べました。ここで新型コロナウイルスに関する情報を整理してみたいと思います。

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新型コロナウイルスと経済政策

「少し専門の経済学の話もしろ」と言われそうなので、今回は経済政策について考えてみました。おそらく、直接的政策、弱者救済政策、景気浮揚政策、の3つを区別して考える必要があると思います。政治家のみなさんは全部ごっちゃにして話す人が多いですが。

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新型コロナウイルス報道の中の「専門家」の性(サガ)

一連の新型コロナ報道の中でよく「専門家」と呼ばれる人たちが登場する。話をきいているとそこかしこに学者としての性(サガ)が垣間見える。

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新型コロナウイルスが人類につきつけているもの

新型コロナウイルスの世界的な拡大は、これまで人類が築き上げてきた社会構造や価値観に対して激しい戦いを仕掛けてきている。 一つはグローバライゼーション、もう一つは国連を中心に推進されているSDGs(持続可能な開発)の根本精神である「誰一人取り残さない」。

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