北川浩の徒然考

私は2016年から成蹊大学の学長を務め、6年間の任期を無事に全うして2022年の3月に退任しました。本ブログは成蹊大学の公式な見解とはまったく無関係なものであり、あくまで社会科学を探求する一人の学者としての北川浩個人の考えを表示しています。

プーチンが核を使う可能性

ウクライナ情勢が渾沌としてくるなかで、両陣営共に戦争の終わらせ方が分からなくなってきている。最大の焦点はプーチン核兵器を使うことがあるかどうかであろう。今回は人類の未来に重大な影響を及ぼすこの核兵器使用の可能性について掘り下げてみたい。

続きを読む

プーチンが核を使う可能性

ウクライナ情勢が渾沌としてくるなかで、両陣営共に戦争の終わらせ方が分からなくなってきている。最大の焦点はプーチン核兵器を使うことがあるかどうかであろう。今回は人類の未来に重大な影響を及ぼすこの核兵器使用の可能性について掘り下げてみたい。

続きを読む

岐路に立つ日本経済 ~ インフレへの備えを

ロシアに対する経済制裁が短期的に解除される可能性は小さく、常軌を逸した日本銀行の政策とあいまって、日本経済にはスタグフレーションの赤信号が灯っている。国民は「自分自身を守るための行動」をとるべき時期にきている。今回はインフレ到来への「備え」について考えてみたい。

続きを読む

ロシアへの経済制裁で日本が浴びる返り血

深刻さを増してきたウクライナ戦争とロシアに対する経済制裁。日本にはどのような影響があるのだろうか。ロシアに対する制裁はよく「返り血を浴びる」と言われるが、今回はこの点について、経済の視点から掘り下げてみたい。

続きを読む

感染者数がなかなか減らないわけ ~検査数抑制の愚行

デルタ株の時の経験から第6波も減り始めれば早いだろうと思われていたにもかかわらず、減り始めてから1か月経ってもなかなか減らない。今回はその背後に潜む検査数の抑制という愚行に焦点を当ててみた。

続きを読む

世界のデータから見たワクチン追加接種の意味

世界各国のデータによってワクチン追加接種率と新型コロナの感染者数・死亡者数との関係を検証してみた。極めて限定的な実証なので解釈は慎重に行うべきものであるが、結果はかなり予想を超えるものになった。

続きを読む

2021年の死亡者数から見えてくるもの ~ 何が起きているのか

 

今回は少し私の本業に戻って社会統計的な感覚で書いてみたい。あらゆる社会科学の基礎を成すといわれる「人口動態統計」をながめることによって、2021年の新型コロナが人口動態(年間総死亡者数)に及ぼしたインパクトを考えてみることにする。もっとも人口動態統計の速報値は2021年11月分までしか発表されていないので、今回の記事はあくまで現段階での暫定的なものである。

続きを読む

第6波襲来(4) ~ハイリスク者対策に焦点を

現状政府のオミクロン対策は迷走しているように見える。どこに焦点を当てているのかまったく分からなくなっている。私はなるべく有効なオミクロン対策パッケージの提案を目指しているが、今回は最も焦点を当てるべきものの一つである「ハイリスク者」について掘り下げて考えてみたい。 

続きを読む

第6波襲来(3) ~ 「5類問題」を考える

現在SNSやネットのニュースコメントなどで、「新型コロナを2類から5類にせよ」という意見が飛び交い、ちょっとした論争になっている。岸田首相をはじめ多くの政治家は慎重な姿勢だが、小池都知事などは少しニュアンスを持たせた発言もみられる。学生からも私にこの手の質問が寄せられることがある。第6波真っただ中ではあるが、今回はこの問題を掘り下げてみたい。

続きを読む

第6波襲来(2) ~何をすべきか

本格的な第6波の上昇フェーズに突入した。国や自治体のとるべき対策は何だろうか。今回はオミクロン株の状況を踏まえた有効な対策について考えてみた。

続きを読む

第6波襲来(1) ~オミクロン株の感染力

12月まで鎮静化していたが、ついに第6波に突入し始めた。これから第6波の特徴を順を追って考えながら、新型コロナ終息に向けたシナリオ(そんなものはないかもしれないが)を考えていきたい。今回第一弾として、オミクロン株の感染力に焦点を当ててみたい。

続きを読む

オミクロン株への対応を考える

f:id:plutokitakita:20211129165511j:plain


11月29日、岸田首相はすべての外国人の日本への入国を30日午前零時以降停止すると発表した。これまでの総理には見られないような迅速で果敢な決断であるが、どのように評価すればよいだろうか。今回はオミクロン株をめぐる対応について掘り下げてみたい。

続きを読む

10万円給付の不可解さ ~米百俵の精神を思い出せ

今般打ち出された経済対策の中で、18歳以下の子供に一人10万円の現金給付が盛り込まれた。昨年の全国民一律給付の際にも私は反対意見を述べたが、今回はそれよりももっと意味が分からないものになっている。今回はこの問題を掘り下げてみたい。

続きを読む

CS(クライマックスシリーズ)は必要か ~スポーツ本道と興行収入の葛藤

今年の日本のプロ野球は、セリーグではヤクルトと阪神パリーグオリックスとロッテがそれぞれ最後まで熾烈な優勝争いを繰り広げ、各チームが死力を尽くして最後まで戦い抜き、両リーグとも前年最下位チームの優勝という形で決着した。コロナ禍の中にあって例年になく面白いシーズンになった。しかし、これからまた3位のチームも含めて日本シリーズ進出チームを決めるシリーズCSが始まる。普通に考えると興ざめとしか言いようがないが、なぜCSがあるのか、今回はこの問題を掘り下げてみたい。

続きを読む

(祝)眞鍋博士のノーベル物理学賞受賞に思うこと ~日本の科学行政への反省を込めて

2021年度のノーベル物理学賞プリンストン大学上級研究員の眞鍋叔郎博士(90歳)が受賞した。たいへん嬉しいことであり心からお祝いしたい。しかし同時に博士の受賞は、日本における研究の状況に関して、私たちを叱咤するもののようにも思える。自戒と反省を込めて、眞鍋博士の受賞を考えてみたい。

続きを読む