北川浩の徒然考

私は2016年から成蹊大学の学長を務め、6年間の任期を無事に全うして2022年の3月に退任しました。本ブログは成蹊大学の公式な見解とはまったく無関係なものであり、あくまで社会科学を探求する一人の学者としての北川浩個人の考えを表示しています。

オミクロン株

新型コロナ第7波襲来 ~それでも出口(5類移行)をめざして

1週間くらい前から異常なスピードで新型コロナ感染者が増加し始めた。明らかに第7波の襲来である。しかしそれでも今の日本の経済状況を考えれば、社会経済活動を止めるべきではないし、止めることへの社会的コンセンサスも得られないだろう。新型コロナウイ…

死亡者総数からみたオミクロン株のインパクト~2月の異常さ

以前にも書いたが、新型コロナウイルス感染症の影響をみるために、死亡者総数の動きをみることが最も総合的なインパクトを評価する方法である。今回はオミクロン株による第6波のピークにあたる本年2月の死亡者総数を眺めてみたい。結論から言うと、極めて深…

感染者数がなかなか減らないわけ ~検査数抑制の愚行

デルタ株の時の経験から第6波も減り始めれば早いだろうと思われていたにもかかわらず、減り始めてから1か月経ってもなかなか減らない。今回はその背後に潜む検査数の抑制という愚行に焦点を当ててみた。

第6波襲来(3) ~ 「5類問題」を考える

現在SNSやネットのニュースコメントなどで、「新型コロナを2類から5類にせよ」という意見が飛び交い、ちょっとした論争になっている。岸田首相をはじめ多くの政治家は慎重な姿勢だが、小池都知事などは少しニュアンスを持たせた発言もみられる。学生か…

第6波襲来(2) ~何をすべきか

本格的な第6波の上昇フェーズに突入した。国や自治体のとるべき対策は何だろうか。今回はオミクロン株の状況を踏まえた有効な対策について考えてみた。

第6波襲来(1) ~オミクロン株の感染力

12月まで鎮静化していたが、ついに第6波に突入し始めた。これから第6波の特徴を順を追って考えながら、新型コロナ終息に向けたシナリオ(そんなものはないかもしれないが)を考えていきたい。今回第一弾として、オミクロン株の感染力に焦点を当ててみたい。