北川浩の徒然考

私は2016年から成蹊大学の学長を務め、6年間の任期を無事に全うして2022年の3月に退任しました。本ブログは成蹊大学の公式な見解とはまったく無関係なものであり、あくまで社会科学を探求する一人の学者としての北川浩個人の考えを表示しています。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

世界のデータから見たワクチン追加接種の意味

世界各国のデータによってワクチン追加接種率と新型コロナの感染者数・死亡者数との関係を検証してみた。極めて限定的な実証なので解釈は慎重に行うべきものであるが、結果はかなり予想を超えるものになった。

2021年の死亡者数から見えてくるもの ~ 何が起きているのか

今回は少し私の本業に戻って社会統計的な感覚で書いてみたい。あらゆる社会科学の基礎を成すといわれる「人口動態統計」をながめることによって、2021年の新型コロナが人口動態(年間総死亡者数)に及ぼしたインパクトを考えてみることにする。もっとも人口…