北川浩の徒然考

私は2016年から成蹊大学の学長を務め、6年間の任期を無事に全うして2022年の3月に退任しました。本ブログは成蹊大学の公式な見解とはまったく無関係なものであり、あくまで社会科学を探求する一人の学者としての北川浩個人の考えを表示しています。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

コロナ後の社会を考える1 - 「アフターコロナ」か「ポストコロナ」か?

そろそろ私の研究テーマに近い経済社会構造の話に向かいたいと思います。ただ初回は軽iい話題で申し訳ないですが、言葉の問題だけ取り上げておきます。「アフターコロナ」か「ポストコロナ」か、が主題です。巷には両方の言い方があふれているので。

「withコロナ」を考える

最近「withコロナ」という言葉をよく耳にする。何となく耳あたりのよい言葉であるが、この言葉の持つメッセージ性の曖昧さのゆえに、社会のあちらこちらで様々な現象を引き起こしている。この問題について掘り下げ、これからの新型コロナ対策を考える一助と…

緊急事態宣言解除を考える - 何かずれていないか?

以前に「解除はメッセージ性を重視して」という趣旨の記事を書いたが、状況は真逆になってしまっている。「さあ経済を回そう」という掛け声のように聞こえる。経済だけならまだしも、学校もほぼ一斉に(ガイドラインはあるものの)再開し始めた。国民には何…